負荷分散(ロードバランサ)について、少しの間それぞれの手法の構築方法を書いていきたいと思います。
その前にどんな種類があるか簡単にここで触れようと思います。
◆負荷分散の種類
・
DNS型負荷分散
・アドレス変換(NAT)型負荷分散
・ダイレクトルーティング型負荷分散(DSR)
が主な手法です。
※画像はソースから引用してます。
◆DNS型負荷分散

○特徴
・一番シンプル
・ロードバランサを置かない
・
DNSに
複数のサーバIPを登録しておいて、IPを問い合わせてきたクライアントに順に次のサーバIPを教えることで結果的に分散する
◆アドレス変換(NAT)型負荷分散

○特徴
・導入が手軽
・L7でやりたいならDSRでなくこちら
・LBを
デフォルトゲートウェイにする
◆ダイレクトルーティング型負荷分散(DSR)

○特徴
・一番パフォーマンス高い
・L4までしか対応してない
・クライアントから来たリクエストを振り分け、実サーバは直接クライアントへレスポンスを返す。
◆分散の種類
ロードバラシングの種類 | 説明 | 分類 |
Round Robin | ラウンドロビン。クライアントからのリクエストをサーバに均等に転送。 | スタティック |
Ratio | 比率。サーバごとに重みを定義して、その割合に応じてサーバに転送。 |
Least Connections | 最小接続。現在のコネクション数が最も小さいサーバに転送。 | ダイナミック |
Fastest | 最速。Layer7リクエストの未処理数が最も少ないサーバに転送。 |
Observed | 監視。ある一定時間の平均コネクション数が最も少ないサーバに転送。 |
Predictive | 予測。ある一定時間の傾向を解析して、平均コネクション数が減少している場合
より多く転送を行い、平均コネクション数が増加している場合は転送を少なくする。
|
Dynamic Ratio | 動的比率。CPUやメモリ使用率が低いサーバに転送。前提として、各サーバを
Monitor機能による監視が必要となり、サーバにはSNMP Agent等が必要となる。 |
などがあります。
ソース:
負荷分散
負荷分散に keepalived を使う前に知っておくこと(1)
DNSラウンドロビン
リクエストの分散機能 (1/2)
ロードバランサ - ロードバランシングの種類