Go
概要 HTTPやgRPCなどのAPIでvalidationを実装する際、次のような課題に直面することがよくあります。 validationの実装を忘れる 正常系だけを考え、異常系のイメージがない validationがどこに実装されているか分からない クライアント側との認識がずれたり…
概要 ChatGPTでは以下のGIFのように、文字列が少しずつ出てくるUXになっています。 このUXの実現方法として Server-Sent Events というものがあるので、それに必要な知識や使い方を説明します。 環境 Go 1.24.3 Server-Sent Events Server-Sent Eventsとは S…
概要 Feature Flagを使いたいモチベーションとして、 Fractional Evaluation で一部のユーザにだけロールアウトしたい 年齢・性別によって表示させる物を変更したい のようなターゲティング機能があります。 OpenFeatureでターゲティングを実現する際には Ev…
背景 mongo-go-driver の使い方として次のような書き方がよくあります。 func searchUserByName(collection *mongo.Collection, name string) ([]User, error) { query := bson.M{"name": name} // ここ cur, err := collection.Find(context.Background(), …
概要 前回は実際に動かしてみて挙動を確認してみました。今回はそのロジックを理解します。 christina04.hatenablog.com GoのToolchainはv1.21以降で導入された機能で、次のような課題を解決するために生まれました。 go.modに記載のバージョンは直感的じゃ…
概要 Go Toolchainはモジュールで使うバージョン管理をgoディレクティブだけの頃よりも正確に制御できます。 しかしビルドバージョンは以下の要素の組み合わせから決定されるため、ちゃんと理解していないと期待しない挙動になることがあります。 GOTOOLCHAI…
背景 Go 1.18からジェネリクスが導入されました。 とはいえ具体的にどういう時に使えば良いの?と疑問に思う人も多いと思うので、ユースケースの例をいくつか挙げてみます。 環境 Go v1.23.0 ユースケース ユースケースを挙げていきます。 コレクション操作 …
背景 go get でアップデートすると、なぜか別のライブラリがダウングレードする不思議な現象に出会いました。 $ go get github.com/userA/hoge go: downgraded github.com/userB/foo v1.2.1 => v1.0.0 go: downgraded github.com/userB/bar v1.10.0 => v1.1.…
背景 Goのテストを書いていると大半のフィールドは検査したいけれど 自動生成しているUUIDのようにランダムになる部分 UpdatedAt, CreatedAtのように時刻のずれが影響する部分 を対象外としたいケースが出てきます。 単純に考えると以下のような方法が浮かび…
背景 DBのconfigのように一部機密情報が含まれるものを環境変数(k8s Secret等)で注入することは多いです。 そしてその環境変数がちゃんと設定されているか起動時にログを吐きたいということもよくあります。 一方で type Config struct { Addr string Port i…
背景 5xx系エラーをbugsnagのようなエラー検知サービスに送信したい middleware層で網羅的に対応したい といった際に、 http.ResponseWriterに書き込まれたstatus codeは直接アクセスできない という問題があります。 今回はこの問題を解決する方法を紹介し…
概要 Go言語でRedisを使う際に選択肢に挙がるのがgo-redisです。 今回はgo-redisでTimeoutを設定する際に注意すべきことをまとめました。 手前味噌ですがBlast Radius of Failureを最小にするためにTimeoutを短くすることを1つのテクニックとしても紹介して…
背景 Alpine Linuxはデフォルトではtzdataが含まれていないため、以下のような package main import ( "log" "time" ) func main() { loc, err := time.LoadLocation("Asia/Tokyo") if err != nil { log.Fatal("%w", err) } log.Printf("%v", loc) } time.Lo…
背景 christina04.hatenablog.com のように設定ファイルをYAMLで管理するパターンは良くありますが、設定項目が増えるほど運用つらくなるので、あまり弄らない項目に対してはデフォルトを用意し、値がなければそれを設定したいケースがあります。 イメージと…
背景 次のようなwildcardを含んだpathをフレームワークに頼らず、自前で実装する場合にどうパターンマッチさせるか考えてみます。 /users/:id /articles/:id/comments 単純に考えると正規表現で次のようなパターンを使ってforループで回す、といったものがあ…
背景 gRPCを利用していると、デプロイを含む一時的なネットワーク断で以下のようなエラーが発生することがあります。 rpc error: code = Unavailable desc = connection error: desc = "transport: Error while dialing: dial tcp xxx: connect: connection …
概要 複数の案を試す際にA/Bテストがありますが、検証期間中はずっと同じ割合で試行しなければいけないため、もし悪い案であった場合に全体としてその期間損失を生むことになります。 そのような損失を少なくしつつ、良いと思われる案を優先的に試行するアル…
概要 トレーシングで重要なのがSamplingです。 単純に全データを計測するとコストが増えたりパフォーマンスに影響が出たりします。 OpenTelemetryではSamplingに対する仕様が決まっているので、それに基づいて具体的な実装を紹介します。 OpenTelemetry Spec…
概要 マイクロサービス構成など分散システムにおいて分散トレーシングを行いたい場合は、サービス間でのContextの伝播が必要になります。 OpenTelemetryでサービス間での伝播をしたい場合の実装方法を説明します。 環境 Go v1.20.2 go.opentelemetry.io/otel…
概要 OpenTelemetryはObservabilityの三本柱であるLogs、Metrics、Tracesをベンダーに依存せず実装するための仕様&実装です。 今回はそのうちのTracesをGoで試してみます。 環境 Go v1.20.2 go.opentelemetry.io/otel/trace v1.14.0 前提知識 登場人物 Open…
概要 重み付き乱択アルゴリズムは結果に偏りのある抽選で ソシャゲのガチャのようにレアリティによって出現確率を変えたい リクエストを重み付けして分散したり、A/Bテストで99:1のように振り分けたい といった用途で使えます。 今回はその説明と実装方法の…
概要 MongoDBが使っているbsonはomitemptyというstructタグが利用可能で、これを使うことでそのフィールドがzero値の際は insert時にフィールドを追加しない(容量の削減) update時にフィールドを更新しない(部分アップデートの簡易化) といったメリット…
概要 christina04.hatenablog.com 前回はFieldMaskを使ってオーバーフェッチを避ける方法を説明しました。 今回はMutation(更新)におけるFieldMaskの活用方法を説明します。 環境 Go v1.18.3 protoc-gen-go v1.25.0 protoc v3.19.4 grpc-go v1.47.0 MongoDB…
概要 クライアントデバイスが多様化する中、UIに必要なデータもそれぞれ異なるためAPIのオーバーフェッチ(不要なデータの取りすぎ)が課題になってきます。 またマイクロサービス間の通信でも、例えばマスタ系データのうち必要なデータだけ取得して利用した…
背景 christina04.hatenablog.com ではconfig.yamlを読み込ませてサーバを起動するのですが、その中にSlackのAPIトークンを入れる箇所がありました。 config.yaml自体はConfigMapで渡しているのですが、中に記述されているAPIトークンは環境変数でSecretで管…
概要 Bazel解説第6弾です。 Bazelを使ってみる その1(Goのビルド) - Carpe Diem Bazelを使ってみる その2(protobufのビルド) - Carpe Diem Bazelを使ってみる その3(docker imageのビルド) - Carpe Diem Bazelを使ってみる その4(gRPCのビルド)…
概要 CIツールでプライベートリポジトリをgo getしようとするとたまに遭遇する fatal: could not read Username for 'https://github.com': terminal prompts disabled の対応方法をまとめます。 原因 go getはデフォルトだとHTTPSで通信しようとしますが、…
背景 Bazelは優れたビルドツールである一方で、導入したチームには1人はBazel職人が必要と言われるほどキャッチアップコストが高くハマったときに開発が止まると言われます。 そのためKubernetesからも削除されるほどです。 しかしながら導入の善し悪しを判…
概要 BigtableにはCheckAndMutateRow APIがあり、書き込む際に条件をつけることで更新のロストなどを防ぐ仕組みが用意されています。 ※更新のロストについては以下を参考にしてください トランザクションの分離レベルで出てくる用語 - Carpe Diem 今回はよく…
概要 Redis Clusterが生まれるまではRedisの水平スケール手段としては前回紹介した Consistent Hashing (コンシステントハッシュ法) - Carpe Diem を用いた手法が使われていました。 これはRedis Ringと呼ばれる形でいくつかのライブラリでサポートされて…