Carpe Diem

備忘録

2021-01-01から1年間の記事一覧

JWTの署名検証で使う公開鍵をX.509証明書で管理する

概要 JWTをアクセストークンとして利用する場合、署名(秘密鍵)は認証サーバで、署名検証(公開鍵)はリソースサーバで行うのが良いです。 そのため認証サーバは公開鍵をリソースサーバに公開する必要があります。 Googleなどの大規模サービスを見ると、生…

OpenSSLコマンド備忘録

概要 よく忘れるので備忘録として。 環境 macOS v11.2.3 OpenSSL v1.1.1 秘密鍵、公開鍵 基本的にgenpkeyで作れるが、RSA、EC系は他のコマンドの方が短い記述で生成できる。 RSA /docs/man1.1.1/man1/openssl-genrsa.html /docs/man1.1.1/man1/openssl-rsa.h…

etcdを使った分散ロック

概要 前回のRedisを使った分散ロックでは、正確なロックを取るためにはZookeeperやetcdを使うと良い、とまとめていました。 なので今回はetcdを用いて分散ロックを実現します。 環境 etcd v3.4.15 pkg.go.dev/go.etcd.io/etcd v3.5.0 go 1.16.0 事前知識 分…

Redisを使った分散ロック (SETNX, Redlock)

概要 分散システムにおいて同じリソースにアクセスする際にロック(排他制御)する仕組みを分散ロックといいます。 ロックを用いる背景としては主に2つあり、 目的 説明 具体例 効率 同じ作業を不必要に複数回行わないため キャッシュのOriginへのリクエス…

NEG(Network Endpoint Group)を使った負荷分散

概要 従来のGKEのロードバランサーはNodeに到達後iptablesで再度負荷分散するという2段階ロードバランシングでした。 これによりレイテンシの増加、分散のばらつきといった問題が生じていました。 ref: Google Cloud Blog - News, Features and Announcemen…

セキュアなトークン管理方法

概要 クライアント↔サーバ間の認証・認可情報としてのトークン管理はWebサービスとしては必ずつきまとうものですが、一方できちんと実装しないとセキュアに管理はできません。 今回はそのトークン管理方法の一例を紹介します。 要件 今回の主な要件は以下で…

デッドロックとその対策

概要 複数のトランザクションが共通のリソースにアクセスする際に気をつけるものとしてデッドロックがあります。 例えばこのように一方はResource1, Resource2とロックしてアクセスし、もう一方はResource2, Resource1とロックしてアクセスする場合、うまく…

OAuth 2.0 Device Authorization Grant

概要 サービスのマルチデバイス対応をした際に、各デバイスで同じアカウントにログインするのはユーザにとっては非常に手間です。 例えばテレビデバイスに対応した場合にID&パスワードをリモコンで入力させるのはユーザにとって苦痛でしかありません。 なの…

SquidをForward Proxyサーバとして使う

概要 Forward Proxyを導入することで以下のメリットを得ることができます。 DNS lookupをキャッシュして名前解決を高速化 Targetからのレスポンスをキャッシュして高速化 TargetがIP制限している場合に、送信元IPを固定するサーバにする ↑と逆にTargetの制限…

http clientでHTTP/2を使う方法

背景 外部APIを叩く時に利用するhttp clientですが、サーバ側がHTTP/2対応しているのであればコネクションの有効活用ができるようHTTP/2を使いたいものです。 その際にhttp client側で設定する点、気をつける点を説明していきます。 環境 Go 1.15.6 curl 7.6…

WARNING: Missing 'go_package' option が出る時の対処法

背景 いつの間にかprotocでprotoc-gen-goプラグインを使うと以下のようなエラーが出るようになりました。 2021/01/05 06:19:01 WARNING: Missing 'go_package' option in "xxx/xxx.proto", please specify it with the full Go package path as a future rel…